テニスルールブックに記載されている「トイレットブレーク」をご存知ですか?

 

オリンピックの錦織選手で話題になったトイレットブレーク

 

突然ですが、皆さんはテニスの試合中にトイレに行きたくなったらどうしますか?

先日の1DAY大会の出来事。

 

決勝の試合中、1人の選手が本部デスクを小走りで通り過ぎトイレに駆け込みました。

痙攣予防でスポーツドリンクを多量に摂ったとか。

戻ってきてからの1言が「錦織も途中トイレに行ってたから良いと思って!」

 

トイレットブレークを辞書で引いてみると

”テニスの試合中において、選手がトイレへ行くために設けられた時間。時間は最大で5分と決められている。”

とのこと。

http://www.weblio.jp/content/トイレットブレイク

 

やっぱり行っていいんだ!となりますが、ここで一つ落とし穴が。。

「基本6ゲーム先取の試合では途中トイレに行けません」

どうしても、どうしようもない緊急時に自分のサービスゲームの前に限り1回行くことが出来ます。

もちろん、運営スタッフ(レフェリー)の了解を得てからです。

 

テニスルールブックに記載されている「トイレットブレーク」も確認してみましょう。

 

 

1セットマッチ(6ゲーム先取を含む)でトイレに行きたかったらペアで1回だけです!

バラバラのタイミングで行くことはできません!

 

ここでちょっと寄り道。

テレビ中継中ベンチで男子選手の着替えをみることがありますがこれにもルールがあります。

 

またもやルールブックより

”「着替えはセットブレーク時、女子のみコートを離れることが許されるが、男子は着替えのためにコートを離れることはできない。トイレットブレークの時間は男女とも理にかなった時間内とする。」”

 

だから男子選手はコートのベンチでシャツを着替えているんです、肉体美を披露したいからではないんですね。

 

さて話をトイレに戻します(笑)

 

グランドスラムから県大会レベルの大会でも

選手がトイレを希望したら、主審の指示でラインパーソン(線審)は選手のトイレットブレークに付き添います。

(線審のいない大会は大会関係者が付きます)

もちろん、男子選手には男性が、女子選手には女性のラインパーソンが選手の真後ろについていきます。

 

 

テニスの国際大会での体験エピソードをご紹介

 

エピソード1

有明コロシアムNo.1コートで選手がトイレを希望し私が付き添ったときの出来事。

どこかの国では用を済ませたあと手を洗わないのかなーと思ったことがありました、

美形女子選手は個室から出てきたら直ぐにコートに戻りました。

コートに戻り水分を取ってタオルで口を拭きそのままプレー続行。

口は拭くけど手は洗わないのかなー…試合後の握手平気かなー…美人なんだけどなー…お国柄かなー??

 

エピソード2

有明コロシアムは広い会場で外コートはトイレに付き添うとき一般通路を通ることがあり選手も付き添いも小走りで移動します。

トイレも選手専用ではなく一般客と共用します、来場者の中にはその選手が試合中とは知らずサインを求めることがあります。

そんな時は選手の後ろから「すみませーん!試合中ですのでご遠慮ください」など声をかけ、またトイレが混んでるときは先に譲ってもらえるようお願いもします。

 

エピソード3

東京体育館で行われた東レPPOでの出来事。

マルチナ・ナブラチロワ選手は用を足した後、手を洗い、鏡の前で髪の毛を丁寧に整えてからコートに戻りました。

男っぽいと思っていましたが仕草がとても女性的で、カメラも入っていたからかプロ意識がさすが!

 

みなさま、寒い時期はトイレが近くなりがちですが、ルールを把握していれば落ち着いて行動が取れますね。

 

今月のベストドレッサー賞

高辻さん 渡邉さん

 

最後までお読みいただきましてありがとうございます。